はんだ付け用の道具

 

はんだ

はんだ(solder)は、鉛とスズの合金です。融点が低く、熱したはんだごてで容易に融かすことができます。電気部品の金属端子と基板上の銅パターンを電気的に接続するとき、はんだごてで融解されたはんだを接続箇所に流し込み固化させて電気的に接続させます。はんだの中には、酸化被膜除去用のフラックス(松ヤニ)が入っています。

近年は、はんだに含有される鉛が環境に良くないということで、鉛フリー・はんだの使用が推奨されています。



はんだごて

はんだごては、はんだを融解させる道具です。

基板に対するはんだ作業であれば30Wほどのもので十分です(下図)

熱が逃げやすいものに対するはんだ作業であれば例えば90Wほどのものを使います(下図)

こて先の温度は340℃に設定して使用するのが最も良いといわれています(鉛はんだ及び鉛フリー・はんだの如何を問わず340℃での使用が良いようです。)。上記の2枚の写真のものは温度設定ができません。 しかし最近、こて先の温度の設定が可能なはんだごてが手ごろな価格で購入できるようになりました。下の図のものが、こて先の温度の設定が可能なはんだごてです。フィードバック制御しているようで負荷がかかっても設定温度を維持してくれます。しかもこのはんだごては一定時間の不使用で自動的に電源をオフしてくれるオフ・タイマー機能が付いています (は、外出先ではんだごてのコンセントを抜いていなかったのではと不安になり帰宅した経験が何度かあります。この種の不安から解放されるのは素晴らしいことです!)

はんだ付けの第一歩は良いはんだごて選びです。



フラックス

先述しましたが、はんだの中には、酸化被膜除去用のフラックス(松ヤニ)が入っています。通常、フラックスははんだに含まれているものだけで十分なのですが、

広い範囲をはんだ付けするときなどは、はんだ内のフラックスでは足りないことがあります。そのような場合に、予め液体や粘性体のフラックスをはんだ箇所に塗っておきます。簡単なはんだ付けではフラックスは必要ないですが、持っていると色々便利です。



はんだごて台

はんだごて台は、はんだ付け作業時にはんだごてを置く台です。こて先を拭くスポンジや金だわしも付いています。



はんだ吸収線

はんだ吸収線は、はんだを吸い取るものです。はんだを盛り過ぎたときや部材を誤って取り付けたときに使用します。



はんだ吸い器

はんだ吸い器もはんだを吸い取るものです。はんだを盛り過ぎたときや部材を誤って取り付けたときに使用します。はんだごてをはんだに当ててはんだ吸い器で空気と一緒に吸い込みます。




テスタ

テスタは抵抗値、電流値、電圧値を測定する機器です。電子回路の動作確認や不具合の原因解明の際に使用するものです。持っていたほうが良いものです。



LCRメータ

インダクタンス、キャパシタンス、抵抗の値を測定する機器です。持っていると便利です。



ペンチ・ニッパ・ラジオペンチ

電気素子の無駄な脚を切ったりするときに使います。



ピンセット

あると何かと便利です。百均でも売っています。




「エフェクターの設計に関する色々なこと」に戻る

「ホーム」に戻る