[ ディストーションの制作 ]
補足事項と注意事項
補足事項
- ステレオ・ジャック、モノラル・ジャックの突出部
ステレオ・ジャック、モノラル・ジャックの突出部のネジ部には樹脂製の突出部があります。ケースに取りつけるときにジャマなのでニッパーなどで取り除いておきます。ケースの厚みに重なるネジ部なので、ネジ目が少々潰れてもナットの螺合にそれほど影響はありません。突出部を除かず突出部に合わせてケースの孔にヤスリで凹みを付けるのもよいかもしれません。
- ケースのシールド
本文でケースのシールドに触れなかったのでここで触れておきます。通常、エフェクターの金属ケースはグラウンドに接続して電位をグラウンド・レベルにし、外部からの電磁波ノイズをシャット・ダウンするようにするのですが、本作ではそのような処置をしていません。モノラル・ジャックのJ2-A端子やステレオ・ジャックのJ1-A端子がグラウンドなので、ここに被覆線をハンダ付けし金属製のスペーサ(六角両メネジ)のネジに被覆線の被覆を剥いた金属線部をしっかり巻きつけるなどの処置をして下さい。なお、この処置をしなくても音は出ますがノイズに弱くなります。
注意事項
- ケース加工の危険性
ケース加工は危険を伴います。切削くずや折れたドリル刃が目に入らないよう保護メガネをかけて作業してください。ドリルやバリで指を切らないように注意してください。
- ハンダ付けの危険性
ハンダごては高温になるので、やけどをしないように注意してください。また、火災の原因にもなりますので十分に注意してください。電源入れっぱなしで放置することのないように注意をはらってください。
- 制作の難しさ
制作は簡単なものではありません。費用がかかりますし、それなりに時間も必要です。軽い気持ちで挑戦するのならば止めておいた方が良いです。
- 制作してはいけない場合
部品の購入前に全ての部品が入手可能か確認してください。一つでも部品が足りなければ完成することはできません。全て揃うとわかってから購入してください。部品のボチボチ買いは、欠品がでたら全てがオシャカになる危険行為です。
道具(ハンダごて、こて台、安全メガネ、ケース加工道具など)や消耗材(ハンダ、配線など)が揃わない場合も制作を考え直した方が良いです。
- ジャックはモノラルのみ
使用して良いジャックはモノラルだけです。ステレオは使用できません。